ひねくれ双子の険しい恋路
2.
梨沙と朝日が付き合って、もう1週間が過ぎていた。
梨沙はもう、普通に朝日と…仲良くできていた。
あたしはというと、あれから一夜と喋ってない。
目も合わせなくなった。
……それは一夜もだけど。
そのことにうっすら気付いた梨沙と朝日は、
“お昼ご飯は別々に食べよう?”
と言った。
梨沙に、一夜とのことを聞かれたけど、
『喧嘩しただけだよ』
って言って、ごまかした。
あれが喧嘩なのかどうか、わからない。
なんだったんだろう。
って、考えながらボーっとする時がたまにある。
そのくらい平和で、なにもなかったから、周りの目を見てなかった。
――それに気付かせてくれたのは、一通の手紙だった。