詠草綴

望み

何も無くなった自分に 何をしよう

本当に何も無いのです
好きなことも出来ぬのです
何も生まれやしないのです
毎日同じことに泣いて
毎日終わっていくのです
明日の自分に
何一つ 昨日を渡さないのです
進んでいく世界と
進んでいるふりをする自分と

あなたは優しかったと
今更思い 笑いました

今を歩けぬのは
本当に何も無いからですか
何もないと始めさえ出来ぬのですか

思い出に尋ねても
その空の中に答えは無く

背中を押し続けてくれた手は
今はもう知らない人の所で
幾つもの手があって
何も無くなった自分に
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