Kiss
日付が変わろうとしているにも関わらず、ベアワンピ一枚で心地よく歩けた
街を歩くアタシ達の距離は微妙で、ほろ酔いの二人の腕はたまに触れる
アタシの歩調に合わせゆっくりと歩いてくれるケイタ
「ここアタシの高校の先輩のお店なの
C市で一番オシャレなバーだよ(笑)」
『先輩のお店なのに大丈夫?』
「大丈夫よ(笑)
だってアタシ達やましい事は何もないもの
お友達だって言って嘘になる?」
アタシはこの店を出た後にも何も起こす気は無いから…
って意味を込めてケイタに言った
『リホちゃんが大丈夫なら良いよ』
店に入り先輩に挨拶をし、一番奥の席へ座る
メニューのない店なのでケイタは
『すっきりしてるけど強めで』
‘大丈夫なの~’と思いながらアタシはいつものファジーネーブルをオーダーした