Kiss
ケイタがオーダーしたお酒はホントに強く、一杯目を飲みきる前にケイタの目はオヤスミモードになっていた
「そろそろ帰ろうか
ケイタくん明日はお仕事でしょ
起きれなくなっちゃうよ(笑)」
『そうだね
すげー酒強かった(笑)』
と、店を出た
『駐車場まで送っていくよ
代行頼んで』
「ありがとう
さっき先輩に頼んでもらったから、駐車場に来てると思う…」
なんだか切ない気持ちで一杯だった
でも、この気持ちが何なのかも考える暇もなくパーキングに着いてしまった
「ホントに楽しかった、ありがとう
またC市に来るときは連絡してね」
『俺も楽しかった
明日、客先の接待がなかったらまたリホちゃんに会いたかったな』
「お仕事で来たんでしょ?(笑)
しっかりお仕事して下さい」
『はぁい
またメールするからね
気をつけて』
「うん
ケイタくんも気をつけて」
と、アタシはケイタにハグをして車に乗り込んだ…