Kiss

ケイタがオーダーしたお酒はホントに強く、一杯目を飲みきる前にケイタの目はオヤスミモードになっていた


「そろそろ帰ろうか
ケイタくん明日はお仕事でしょ
起きれなくなっちゃうよ(笑)」


『そうだね
すげー酒強かった(笑)』


と、店を出た



『駐車場まで送っていくよ
代行頼んで』


「ありがとう
さっき先輩に頼んでもらったから、駐車場に来てると思う…」


なんだか切ない気持ちで一杯だった


でも、この気持ちが何なのかも考える暇もなくパーキングに着いてしまった


「ホントに楽しかった、ありがとう
またC市に来るときは連絡してね」


『俺も楽しかった
明日、客先の接待がなかったらまたリホちゃんに会いたかったな』


「お仕事で来たんでしょ?(笑)
しっかりお仕事して下さい」


『はぁい
またメールするからね
気をつけて』


「うん
ケイタくんも気をつけて」


と、アタシはケイタにハグをして車に乗り込んだ…





< 26 / 117 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop