Kiss
見送るケイタを振り返る事が出来なかった
車の窓を明け、ちょっと湿った風をあびながら携帯を開きメールを打ち始めた
〈今日は遅くまでホントにありがとう
なんだか切ない〉
直ぐにケイタからの返信
《俺も切ない》
無意識に話題を変えなければと思った
〈明日お仕事頑張ってね
オヤスミ〉
《ありがとう
オヤスミ》
メールを閉じると自宅に着いた
料金を支払い家に入ると、旦那様は既に寝ていた
シャワーを浴び、旦那様が寝ているベッドにもぐりこみ寝顔を見ると、後ろめたさで一杯になった…