Kiss

30分ほど会話をし、バスの時間になり

『着いたらメールするから、愛してるよ』

と電話を切りアタシも買い物を済ませ自宅に戻った


すっかり遅くなってしまった


カーポートに車を停めていると旦那様が出てきた


いつもそう
彼が自宅にいるときは必ず迎えに出てくる

『遅かったね』

「ごめんね、色々見てたら時間かかって」

アタシの手から荷物を受け取り旦那様は家のドアを開けてくれた

涙の跡は分からないだろうか

いつも通りのアタシだろうか


後ろめたさが押し寄せてくる





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