センセイと私の不可思議恋愛
1時間目

私達のカンケイ





雲の隙間から差し込む太陽。



見つめたいのに、まぶしくて、目を閉じる。





今日から高校生。



苦しい苦しい受験を乗り越え、ようやく手にした幸せの切符。




「おはよ~ん」



「おはよ!!制服、めちゃめちゃ似合ってるやん」




朝からテンションMAXな大親友の大越瑠美【オオコシルミ】。




「萌と同じ高校なんてマジで嬉しいわ。あんた成績悪かったから絶対無理やと思ったで」



「せやろ~!私だって、あかんと思ってた」




私、小阪萌美【コサカモエミ】、ピチピチの高校1年生。




「萌が合格できたんは、ヤツのおかげやな」



「ま~、そういうことやな」




ヤツ・・・・・・ってのは、中学の英語の先生。





「黒岩がおらんかったら、私どうなってたんやろ?」




黒岩。


中学の3年間ずっと英語を教えてもらってたのに・・・・・・


卒業間近に知った。




黒岩は、ほんまにいい先生で。


黒岩は、超魅力的な男性やってこと。






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