センセイと私の不可思議恋愛





「またこうして黒岩先生とゆっくり話せるなんて、思ってもみなかったですよ」



青山の声。




「せやな~!めっちゃ久しぶりやもんな。大学時代は、俺の最大のライバルやったからな」




大学??



もしかして、同じ大学なん?





「お二人は同じ大学だったんですか?」



緑川純一郎が私達の代わりに質問してくれた。





「そうなんですよ。僕のひとつ後輩が青山先生で。当時は大学内でモテモテで大変だったんですよ」




黒岩のその声を聞いて、姫華ちゃんが顔を赤らめた。





かっこええやろな~。


大学時代の青山。





「そんなことないですよ。黒岩先輩の人気も相当すごかったですから。でも、女の子に全然興味ないって雰囲気で、それがまたかっこよかったんやけど。今も変わらず、硬派ですね」





黒岩先輩?




キャー!黒岩もモテモテやったんや。




てか、硬派な黒岩、今となっては想像できひん。



甘えん坊で、超優しいトロトロ黒岩やもん。




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