センセイと私の不可思議恋愛
「お母さん、ちょっと出ていい?10分で戻るから」
洗い物をするお母さんの背中に言い捨てて、玄関へダッシュ。
「ちょっと、待ち!!」
逃げれんかった。
「こんな時間に、10分だけって・・・・・・あんた彼氏できたんか?」
「いや・・・・・・友達やけど??」
「嘘や。絶対彼氏やわ!最近、新しいシャンプーに変えたし、あんた怪しいねん」
鋭い!!
さすがお母さんや。
「帰ってから詳しく話すからもう行くわ」
帰ってから話すなんて言ったけど・・・・・・話せるわけないやん。
相手が中学の先生なんて・・・・・・いくら若者ぶってるお母さんでも、ぶっ飛ぶやろ!
家の前の坂道に車が見えた。
私の姿を見た先生が車から降りてくる。
さっきのスーツ姿のまま。
超かっこいいんやけど・・・・・・
この胸のときめきどうしてくれるん??
やばいって。
暗がりやから、めっちゃドキドキする。