センセイと私の不可思議恋愛
「もしかして・・・・・・黒岩、照れてんの?」
「何が?」
「こっそり高校行こうと思ってたのに、私に見つかって・・・・・・照れてるとか」
「うっさいな、あほか!」
な~るほど!!
そういうことか。
かわいいなぁ、ようちゃん。
かわいいから、“ようちゃん”って呼んであげよ~っと。
「ありがとうな、ようちゃん」
「え?」
「ようちゃん、好きやで」
「え・・・・・・あ、うん」
キャーーーー!!照れてる。
明らかに照れてる!!
めっさかわいいやん、この生き物!!
いじめたくなる!
「陽太・・・・・・」
呼び捨てにしちゃったりして。
「萌・・・・・・美・・・・・・?」
その後、想像以上の出来事が私を襲った。
陽太と呼ばれて、嬉しかったんか恥ずかしかったんか・・・・・・
黒岩は、私のことを思いっきり強く抱きしめて。
で、捨て台詞のように“好きやから”って言って、いきなり車に乗って、去って行った。