センセイと私の不可思議恋愛
「ちょっとーーーーーー!!見た見た??」
入学式が終わると同時にいろんなところから興奮の声が聞こえる。
「萌~!!!どうしよう!!」
私に駆け寄ってきた瑠美は、私の両手の袖をブンブンと引っ張った。
「あれは、やばいな。みんなホレたね」
「どうしよう~!!見た?」
「見たよ。あんなん教師にしたらあかんって。絶対、何か起こるよな」
「うんうん。あの渋さ、やばい」
ん?
渋さ?
青山颯に“渋さ”は感じんかったけども。
「緑川純一郎・・・・・・長い名前やけど、覚えちゃったぁ~」
はて??
緑川?
純一郎?
「ほら、見て!あそこ歩いてる」
瑠美が指差した先におったんは・・・・・・
「誰、あれ?」
「緑川純一郎!」
【ミドリカワジュンイチロウ】
笑った笑った。
体育館の床に転がりながら大笑いした。