センセイと私の不可思議恋愛
瑠美は、面食いのはずやねん。
だから、誰が見ても恋の相手は、青山やん??
せやのに!!
緑川って!!!
誰やねーーーん!!
「萌、見てなかったん?体育の先生やで。隣のクラスの担任」
「へ~!青山颯の方が印象深くて」
「あー、あのかっこいいオーラ出しまくりなナルシストみたいなヤツ?」
おいおい。
刺されるで。
「瑠美の好み、ようわからんくなった」
「そう?緑川純一郎、超かっこ良かった。担任が良かったなぁ~」
1年2組の私と瑠美。
さっきのかわいこちゃんは、3組。
ってことは、その緑川純一郎が3組の担任かぁ。
てか、名前長っ!!
「うちらの担任、キレイな人やったな~」
瑠美のその言葉で、自分のクラスの担任を見てなかったことに気付く。
私は、舞台上に青山が上がった瞬間に、青山から目が離せんかった。
「そうなん?」
「桃谷先生やで」
「ふーーーん」
興味なしの私を見て、瑠美は怒り出す。
「ちょっとーーー!黒岩先生がおらんからって、そんな顔せんとってよ」
「はは、ごめんごめん。てっきり、瑠美は青山にホレたかと思って、テンション上がってんけど、緑川って聞いて、テンション下がった」
「なんでよーーーー」
怒る瑠美から逃げるように教室まで走った。
楽しくなりそうな予感。
黒岩はおらんけど、個性豊かな教師陣。
それに、瑠美がおるから絶対に楽しいもん!!