センセイと私の不可思議恋愛



「中学生のお母さんに気に入られてどうすんの?色目使ってんのやろ?」




昨日のお母さんの話を思い出すと、心配になる。


だって、ほんまにかっこええんやもん。



黒岩は、ネクタイを少しゆるめて、周りをキョロキョロ見回してから・・・・・・




「やきもちやいとるんか?萌ちゃん、めっちゃかわいい」



と、耳元で・・・・・・ささやいた。






あぁ、とけていく。


私、メロメロメロ~や。





「別に色目なんか使ってへん。俺、萌ちゃんだけでええんやし。な??」



どこから盗み見されてるかわからんような道路で・・・・・・


黒岩は、私のあご先に人差し指を当てて。




「早く大人になってくれやな、そのかわいい唇にチューできひんやろ?」







そんな・・・・・・恥ずかしいセリフを言って・・・・・・


またまた照れたんか、いきなり去っていく。




その場に残された私は、ただただ嬉しくて。


っていうか・・・・・・


動けやんくらい、黒岩にドキドキさせられてしまってて。




「あぁん」




と意味不明なあえぎ声を出してしまった。





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