センセイと私の不可思議恋愛




「もう休憩ええやろ?リフティングの練習するぞ」



ドS緑川が、私達を上からにらむ。



「え、もうですか?」


「当たり前や。男子は休憩なんかないねんぞ」



男子はちらちらとこちらを見ながらも、ちゃんと練習をしてる。


男子は20周走ったはずやのに。




「ところで・・・・・・リフティングって何ですか?」



とぼけた質問をした私に緑川が・・・・・・



「あほか、お前ら!俺には面倒みきれんから黒岩先生に頼むわ」


呆れた表情の緑川。



黒岩だって呆れるやろな。


いろんな用語とかルールとか勉強したつもりやったのに。




「頑張ります!だから、見捨てないでください~」


「緑川先生~!お願いです」



私と姫華ちゃんがブリっ子して甘えている横で瑠美は



「私、リフティングできます」



と、緑川の持っていたボールを奪って・・・・・・




リフティング、とやらを始めた。



「あ~、これか」


てか、瑠美、めっちゃうまいやん!!




「大越、お前なかなかやるな!お前がサッカー部引っ張って行ってくれよ」




おぉ!!


瑠美の肩をガシっと掴んだ緑川。





心までわしづかみにされた瑠美は、緑川が去った後、その場に倒れ込んだ。





「瑠美~、しっかり」



「もうあかん。あかんわぁ、私。緑川先生、めちゃめちゃかっこええやん。近付いた時、良い匂いしたし・・・・・・めっちゃ好き~」




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