センセイと私の不可思議恋愛



初日練習を見学していた入部希望者達の存在を忘れてた。



職員室前のブロックの上に、並んだ20名以上の女子。




「うちらのこと見てるやん。ちゃんと練習せな。厳しいってアピールせなあかんもんな」


私は、緑川から言われてないけど、腹筋を始めた。



「そやそや」


とメロメロ状態の瑠美も腹筋を始めた。




姫華ちゃんは、なぜかスクワットを始めた。




体力のない私達やったけど、恋のチカラでパワーUPしたみたい。



3人それぞれ、好きな先生の名前を呟きながら、トレーニングを続けた。




「あおやま、あおやま、はやて、はやて~」


「くろ、いわ・・・・・・くろ、いわ・・・・・・ようたようた」


「みっどりかわ~♪みっどりかわぁ~」




気付いてしまった。



英語準備室から運動場を覗いている青山の視線に。


ニヤっと笑った彼の視線の先には・・・・・・


謎めいた屈伸運動をする姫華ちゃんの姿が。





ふふ。


もしかして、青山・・・・・・

姫華ちゃんをからかってるだけじゃないかも。




本気で・・・・・・LOVEかも!!



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