センセイと私の不可思議恋愛



緑川にボールを1個渡されて、私と瑠美と姫華ちゃんは輪になってボールをけり始めた。




「おい、小学生が遊んでるようにしか見えへんぞ」


緑川の声を聞いてないフリして、ドリブル練習を続けた。



「瑠美、パス!」


「萌美、パス!」


「姫華ちゃん、パスっ!!」



サッカー部、と呼べるものではないけど、こうして・・・・・・


女子サッカー部初日の練習は、終わった。





「あの・・・・・・明日は英語準備室で着替えたら良いんですか?」



声をかけてきたのは、女子2人組。


敬語で話しかけられたけど、2年生やった。



「あ、明日は・・・・・・ちょっとわからないんですけど」


と私が答えると



「明日は自分の教室で着替えて来てくれますか?すいません」


と瑠美が強い口調で言った。




「あ、そうなんですか」


残念そうにそう行って2人組は帰って行った。





「瑠美、ナイス!あれ、青山目当てやったんか~」


「そうやで、萌美!!うちらが、青山を守らなあかんねん。青山ファンを入部させるわけにはいかん」


「なんか、ごめんね。私のせいで」



とかわいく謝る姫華ちゃんに。




「何、言ってんのよ~!!当たり前のことやん」


私と瑠美は、姫華ちゃんに抱きついた。




「じゃあ、着替えに行こうか」


お手手つないで、ルンルンルン♪


英語準備室へ。






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