センセイと私の不可思議恋愛
私だけの黒岩
次の日。
ドキドキしながら部活の準備をする。
青山から、私達3人だけ英語準備室を使う許可がもらえた。
女子サッカー部の今後について話し合う目的で、仮の部室ってことになった。
「しっかし、青山って甘すぎるわ」
「ほんまや。姫華ちゃんのことになると、目がふにゃふにゃになってるし~」
姫華ちゃんはまだ来てない。
私と瑠美の会話の半分を占める、青山と姫華ちゃんの恋。
「あれ、本気かもな」
「せやな。まんざらでもなさそうやん。うちらが守ってあげような」
「うんうん。でも、瑠美と緑川だって・・・・・・くくくく」
「何よ~!笑ってるけど、今日から萌美だって黒岩先生と会えるんやで」
「う・・・・・・忘れてた。そうや」
忘れてるわけなんてないねんけど・・・・・・
昨日の夜、電話したんやけど、黒岩はそっけなくて。
「黒岩、もう冷めたんかもしれんわ。電話とか冷たいねん」
「そんなわけないやん。あんなに好きっぽかったのに。大丈夫やって」
「そうかなぁ。今日、どんな顔して会えばいいんやろ」