センセイと私の不可思議恋愛





「萌ちゃん、こっちこっち」




大好きな黒岩の声が聞こえた。




「え?どこ?」



3人で振り向くと・・・・・・





黒いジャージを着た、超かっこいい黒岩の姿があった。




「黒岩!!」



大声を出す私に、黒岩が言う。



「部活中は、黒岩コーチと呼びなさい。小阪さん」



真面目ぶった黒岩もまたかわいくて、爆笑しちゃった。




「笑うなぁ~俺だって、つい萌ちゃんって呼びそうになるから困ってんねん。だから最近、萌ちゃんのこと考えるのやめようって頑張ってたのに」



そういうことか。


昨日の冷たい電話のワケ。




「かっわいい~、黒岩!!」


私はジャンピングハグをした。



「おい!!何や、そのかわいい動き。部活中はあかんで~」



私と黒岩のバカなやりとりを見ていた瑠美が一言。




「あんたら、勝手にやっといて」




姫華ちゃんの手を引いて、スタスタと歩き出した。







ふたりきりになった。




「黒岩?コーチとか迷惑じゃない?」



ずっと気になってたことを聞いた。



黒岩は、じっと私を見つめてくれて・・・・・・


顔を近付ける。




「嬉しいに決まってるやん。好きな子に会えるねんから」




耳元でそんな嬉しいことを言ってくれた。





「うっきゃぁ~~~~!!瑠美~、姫華ちゃん、待ってぇぇ」




黒岩の言葉でエンジン全開やぁ!!








< 155 / 305 >

この作品をシェア

pagetop