センセイと私の不可思議恋愛
「萌ちゃん、こっちこっち」
大好きな黒岩の声が聞こえた。
「え?どこ?」
3人で振り向くと・・・・・・
黒いジャージを着た、超かっこいい黒岩の姿があった。
「黒岩!!」
大声を出す私に、黒岩が言う。
「部活中は、黒岩コーチと呼びなさい。小阪さん」
真面目ぶった黒岩もまたかわいくて、爆笑しちゃった。
「笑うなぁ~俺だって、つい萌ちゃんって呼びそうになるから困ってんねん。だから最近、萌ちゃんのこと考えるのやめようって頑張ってたのに」
そういうことか。
昨日の冷たい電話のワケ。
「かっわいい~、黒岩!!」
私はジャンピングハグをした。
「おい!!何や、そのかわいい動き。部活中はあかんで~」
私と黒岩のバカなやりとりを見ていた瑠美が一言。
「あんたら、勝手にやっといて」
姫華ちゃんの手を引いて、スタスタと歩き出した。
ふたりきりになった。
「黒岩?コーチとか迷惑じゃない?」
ずっと気になってたことを聞いた。
黒岩は、じっと私を見つめてくれて・・・・・・
顔を近付ける。
「嬉しいに決まってるやん。好きな子に会えるねんから」
耳元でそんな嬉しいことを言ってくれた。
「うっきゃぁ~~~~!!瑠美~、姫華ちゃん、待ってぇぇ」
黒岩の言葉でエンジン全開やぁ!!