センセイと私の不可思議恋愛
私の黒岩やのに。
私だけの黒岩やのに。
そんな顔せんとって。
「俺ぇ?」
嬉しそうな顔して・・・・・・微笑み返す黒岩を見てると
胸の中にドス黒いもんが流れて来て、もうその場におられへんかった。
「ちょっと、萌ちゃん!」
姫華ちゃんに手を引っ張られたけど、私はその場から逃げてしまった。
「ちょっと、トイレ!」
走る準備をしている部員達の横をダッシュした。
黒岩、大丈夫?
いつも中学生相手やん?
高校生の女の人は、大人っぽくて、色気もあって、恋愛対象としてみてしまうのは当然なように思える。
黒岩、私のことなんて子供やって思うんちゃう?
なんぼでもキレイな人おるもん。
もう無理やわ。
自信ない。
黒岩は、私だけの黒岩じゃなくなるんや。