センセイと私の不可思議恋愛
「さっき、黒岩嬉しそうな顔しとったやん。めっちゃ綺麗な2年の先輩に声かけられた時・・・・・・」
抱きしめられたまま、私は自分の気持ちを伝えた。
「あの時の黒岩の顔が・・・・・・めっちゃ嫌やってんもん。あんな顔他の人に見せんとって欲しかった」
黒岩に抱きしめられている間は、素直になれる。
黒岩は、抱きしめる力をゆるめて、私を自分の方に向けた。
キスとか、あかんで!!
絶対あかんで!!
と勝手に興奮していると、黒岩は私の目をじっと見つめて言った。
「そんなつもりはなかってん。ほんまにごめんな。萌ちゃんのこと不安にさせてごめん。俺がニヤけた顔しとったとしたら、それは萌ちゃんに会えて嬉しかったからやで。萌ちゃんと同じ場所におれるのが嬉しくて、ついついニヤけてただけや」
そう、なん?
綺麗な人にドキドキしたわけじゃないん?
「ほんまに?」
「ああ、ほんま。萌ちゃんが逃げた後に、俺はちゃんと言ったから。好きな人おるからって」
黒岩ぁぁぁぁ~!!!
やっぱ、あんたは最高や!!
大好きや~!!