センセイと私の不可思議恋愛




「さっき、黒岩嬉しそうな顔しとったやん。めっちゃ綺麗な2年の先輩に声かけられた時・・・・・・」



抱きしめられたまま、私は自分の気持ちを伝えた。




「あの時の黒岩の顔が・・・・・・めっちゃ嫌やってんもん。あんな顔他の人に見せんとって欲しかった」




黒岩に抱きしめられている間は、素直になれる。



黒岩は、抱きしめる力をゆるめて、私を自分の方に向けた。




キスとか、あかんで!!



絶対あかんで!!




と勝手に興奮していると、黒岩は私の目をじっと見つめて言った。





「そんなつもりはなかってん。ほんまにごめんな。萌ちゃんのこと不安にさせてごめん。俺がニヤけた顔しとったとしたら、それは萌ちゃんに会えて嬉しかったからやで。萌ちゃんと同じ場所におれるのが嬉しくて、ついついニヤけてただけや」





そう、なん?


綺麗な人にドキドキしたわけじゃないん?







「ほんまに?」




「ああ、ほんま。萌ちゃんが逃げた後に、俺はちゃんと言ったから。好きな人おるからって」






黒岩ぁぁぁぁ~!!!



やっぱ、あんたは最高や!!




大好きや~!!




< 165 / 305 >

この作品をシェア

pagetop