センセイと私の不可思議恋愛
トイレには、先輩がおった。
鏡の前で化粧直しをしてる。
2年生。
さっき黒岩に声をかけた人とは違うけど、結構かわいい人。
私の存在を無視して話し続ける。
「私は、やっぱり青山かな~」
「私、緑川先生にしようかな。競争率低そうやし」
「私は断然、黒ちゃんやわ」
・・・・・・黒ちゃん?
誰ですか?それ。
「でも、彼女おるんやろ?」
「そんなんほんまかどうかわからんやん。結婚してないなら全然OKやん」
「ま~、そうやけど。かっこいいから彼女おるって」
「でも、めっちゃかっこ良かったやん。俺には将来を約束した大事な人がおるから!って言ったんやろ?そんなん言ってくれる彼氏、欲しいわぁ」
・・・・・・泣いてもイイですか??
黒岩、そんなこと、言ってくれたん?
将来を約束した大事な人って・・・・・・
私?
もう、泣いたり逃げたりしーひん。
黒岩を信じて、頑張るしかない。