センセイと私の不可思議恋愛



「瑠美!さっきの何よ。おもろすぎやわ」




私は瑠美の背中をバシバシと叩きながら、英語準備室へ向かう。




「めっちゃおもろいけど、お風呂入ってないってかわいそうな嘘やわ」


と姫華ちゃんも笑う。




確かに、お風呂入ってないってのはかわいそう。



でも、でも!!





「あれくらい言わんな、あかんやろ。ふふ」



瑠美は、笑いをこらえた顔で振り返る。





恩返しはちゃんとするから。



今度は、緑川のことボロクソ言ってみようかな。




ふふふ。






「緑川先生のことは言ったらあかんで」



と瑠美にくぎを刺されてしまった。







「おぉ~!俺のかわいい3人組、おかえり」



両手を広げた青山。



今日は、完全に裏青山になってて。





「姫華ぁ、早く俺とドリブルしたいやろ?ごめんな、俺がモテるせいで」



照れまくる姫華ちゃんの肩に手を回す。



「姫華、緑川先生から聞いたけど、お前クラスで人気あるらしいやん。俺、心配やぁ~」



姫華ちゃんの両肩をガシっと掴んだ青山。


顔をかたむけて、姫華ちゃんの顔を覗きこむ。




「そりゃ、姫華ちゃんかわいいもん」


「そうやわ。当たり前やん。姫華ちゃんモテモテやもん」



と私と瑠美が青山に言うと、姫華ちゃんは首を横にフリフリしながら怒ってる。





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