センセイと私の不可思議恋愛
「マジか?おい、姫華・・・・・・お前、俺一筋やんな?」
真顔で言うと、本気かと思うやん。
青山の真顔は、マジでかっこよすぎて。
彫刻みたいに綺麗に整った顔。
目はキラキラしてるし。
漫画の中から飛び出てきたような人。
完璧に見える青山やけど、裏の顔があって・・・・・・
「俺以外の男と仲良くしたらあかんで」
逃げ回る姫華ちゃんを追いかけて遊んでる。
本気か冗談かわからんけど、姫華ちゃんをかわいいと思っていることだけは事実や。
「あ、それはそうと・・・・・・黒岩先生のコーチの件、なくなるかもしれんのやろ?残念やなぁ。小阪は特に黒岩先生のファンやのに」
え?
なくなる?
コーチの件って?
「え?何のことどすか?」
びっくりしすぎて、おかしな言葉遣いになる。
いつもなら突っ込んでくれる瑠美も、それどころじゃなく。
「コーチやめるんですか?」
と青山に詰め寄る。
「あ、ごめん。まだ知らんかったんか。あ~、言うんじゃなかったか」
困った顔をする青山に、姫華ちゃんがズバっと言う。
こういうところ、かっこいいな。姫華ちゃん。
「そこまで言ったなら、ちゃんと全部説明してください!!」
真剣な姫華ちゃんに負けて、青山は話し始めた。