センセイと私の不可思議恋愛




「俺も詳しいことは聞いてないねん。緑川先生と黒岩先生との間で何かがあったみたいやねん。それが何かわからんのやけど、黒岩先生がコーチをしていると何か問題が起こるかもしれへんようなことを言ってて。それを聞いた黒岩先生が、それならコーチは辞退した方がいいかもしれんってなったらしい」




・・・・・・思い当たる出来事がある。




市民グラウンドで、私と黒岩の関係がバレてしまった。



あのこと?




瑠美と姫華ちゃんには話したから、2人とも何となくわかったみたいな顔をしてる。





「何があったんやろう?もしかしたら、黒岩先生もモテるから、それが問題なんかもしれんな。でも、緑川先生がそんなことでうるさく言う人やとも思えんねんな」



青山は首をかしげながら、窓の外を見た。



そこには、男子サッカー部にサッカーを教える緑川の姿があった。






「私、話してくる!!!!!」




瑠美が突然、英語準備室を飛び出した。



私と姫華ちゃんも追いかけようとしたけど、青山が止めた。




「ここは、部長であるアイツに任せとけ。な?」



最後の、“な?”って顔・・・・・・


超、かっこいいんですけど!!!!



ってそんなこと言ってる場合じゃない。




黒岩本人から何も聞いてないのに。


最近、全然連絡くれへんし。



マジで・・・・・・

寂しい。



これで、コーチまで辞任されたら、全然会えんくなるやん。





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