センセイと私の不可思議恋愛
「やっぱ、落ち着くな。この道は」
「せやな~」
いつも歩いた道。
テストの日は、問題を出しあいながら、瑠美と登校したっけなぁ。
アメちゃん食べたり、こっそり買い食いしたり、懐かしいな・・・・・・
「黒岩先生、高校の先生やったらおもろかったのに」
「ほんまやな。でも、黒岩が高校におったら、心配でしゃーないわ」
「それってやきもち??」
やきもち・・・・・・かもしれん。
今日の入学式、いろんな子がおった。
どの子も私よりも大人っぽく見えた。
隣に座った美少女も、担任の桃谷先生も綺麗やった。
世の中には、美人で性格も良くて、魅力的な人がいっぱいおる。
な~んか、自信ないな。
ずっと黒岩に好きでいてもらえるんやろか・・・・・・
「何、暗い顔してんのよ!!」
「ん~、なんか不安やねん。いつまで、黒岩と両思いでおれるんやろって」
瑠美は、う~んと考えた後に、私のほっぺをつねった。
「何弱気になってんのよ!あんたは、昔からちっとも黒岩先生にかわいい態度取ってなかったやん。せやのに、黒岩先生は萌を好きになってんで。自信持たな!!」
説得力のある瑠美の言葉に、少し元気がもらえた。