センセイと私の不可思議恋愛






「無理しなや。うちらの前では素直になり」






瑠美の温かい腕の中で、ポトリと涙がこぼれた。







「・・・・・・うわぁぁ、・・・・・・ん やっぱり、好きやもん・・・・・・」






姫華ちゃんが背中をなでてくれた。



部室のカーテンにくるまれて、3人で抱き合った。




「うん、うん。そうやな」




瑠美の声がしみる。







会ってない時の方がより、強く感じる。



好きやって。




コーチとして目の前で黒岩が教えてくれてる時は、冷静でいられるのに。






「好きなら好きでええねん。私だって、姫華ちゃんだって片思いやもん。萌美も片思いとして3人で頑張ろうや」





そっか。


無理してあきらめる必要ないんや。




片思いから・・・・・・



うん。



片思いからまた始めよう。





好きでおるのは自由やもん。




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