センセイと私の不可思議恋愛
「まじで?なんか、今日はええ夢見れそうやわ。ありがとう」
「こちらこそ、送っていただいて・・・・・・ありがとうございました!!」
「おう。じゃあ、また明日な!これからも、頑張ってくれよ!部長」
大きな手を、ゆっくりと私の頭の上に乗せた。
その重みで頭が下に下がる。
「おやすみ」
緑川先生は低くて渋い声で、“おやすみ”と言って、車に乗った。
その声が忘れられんくて、夜中までドキドキしてた。
あの声は、教師の声じゃない。
男の人の声。
あんな声で、おやすみって言われたい。
一緒に暮らしたい。
結婚したい。
緑川先生がもっともっと好きになってしまった。
【瑠美SIDE 終】