センセイと私の不可思議恋愛




「緊張どうやったらほぐれるん?」




そんな質問されても困るって。



抱きしめて、なんて言えんやん。






「どうやろ」




「これでどう?」





黒岩は、耳元に顔を近付けた。





“萌ちゃんがんばれ”




囁くような小さな声で・・・・・・


言ってくれた。








やばい。



緊張はほぐれたけど


嬉しくて、泣きそうや。








「あ、あり・・・・・・がと」





「今日は特別な」







グラウンドに到着した。






どうしよう。




めっちゃ嬉しい。




どういうこと?





まだ少しは私のこと、好きでいてくれてるん?



期待してもええんかな。







相手チームの先生と話してる黒岩を遠くから見つめながら心の中でつぶやく。






“頑張るよ、陽太”






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