センセイと私の不可思議恋愛
「念の為に、病院行かしますか。多分骨は折れてないと思うねんけど」
黒岩は心配そうに私の足首を触る。
「変な方向からヤラれましたからねぇ。ちょっと心配ですね」
緑川と黒岩が私の横で話してる。
私はジンジン、ズキズキと強くなる痛みに顔をゆがめる。
「痛いか?」
黒岩のこの顔、好きやな。
優しい顔。
心配そうに、私の顔に顔を近付ける。
「すいません。迷惑かけて」
謝る私に、緑川と黒岩は同時に言う。
「何を言うとんねん」
しばらくして、青山も私の元に駆けつけてくれた。
「あの、青山先生。小阪のことお願いしてもいいですか?」