センセイと私の不可思議恋愛
「卒業生がこうして来てくれるのは、ありがたいな。俺達教師だって人間やから、卒業したら寂しいんやで」
メロンパンを頬張る顔がかわいい。
悔しいけど、私はもう黒岩のことが好きで好きで好きで仕方がないみたい。
「大越、お前にお願いしたいことがあんねんけど」
「何?私にお願いって?」
瑠美は、唇にクリームをつけたまま、またニヤっと笑う。
「もしかして、萌の監視役??」
「お~!正解!こいつ、あほやからさ。俺以外の男にもええ顔したりするやろ?大越がしっかり監視しといて。浮気しそうになったら、俺に報告来てな」
えええーーーーー!!
彼氏でもないのに?
めっちゃ嬉しいけど、おかしい話や。
「OK!!任せて!!でも、先生安心して。萌は、黒岩先生にしか興味ないみたいやで」
「ほんまに?ほんまに??」
めっちゃキラキラした顔で、私の顔を覗き込んでくる黒岩。
もういいって!!
顔、近いって!!
てか、その顔、超かっこいいからぁ!!!!
もうやめて。
「う、うん。高校、たいした男子おらんかったし」
ドキドキを隠す為にぶっきらぼうに答える。