センセイと私の不可思議恋愛
いつものように瑠美と一緒に登校。
「足、大丈夫か?」
「うん。歩くのは大丈夫やねん」
あの後、試合はあのまま負けてしまった。
でも、1点だけ入れることができた。
その唯一の得点を入れたのが、私の親友。
この、大越瑠美!!
「瑠美のシュート見たかったわ」
「ボテボテやったけど、入ってくれて良かった」
点を入れた瞬間、みんなで抱き合って、泣いてしまったんやって。
その場にいたかった。
「しばらくは練習できひんけど、応援するからな!!」
「萌美のことみんな心配しとったで」
「いろいろありがとう。あの・・・・・・いろいろと」
私は意味深な笑みを浮かべながら瑠美を見た。
緑川と協力してくれてること・・・・・・
今はまだ知らないふりをしておこうっと。
「何、あれ!」
学校の掲示板の前に人だかりが!!
駆け寄ってみると、そこには・・・・・・
「お~、とうとう、解禁か」
“青山颯先生が、女子サッカー部顧問に決定!”
と書かれた紙が貼ってあった。