センセイと私の不可思議恋愛
放課後の職員室は、予想以上やった。
「大越!今日の練習から見学希望者連れて行ってくれるか?」
緑川は、女子生徒の集団の真ん中から大声を出した。
受け取った紙には、入部希望者の名前が書かれてた。
「これ、マジで?」
「48人って・・・・・・」
「AKBやん」
裏青山を知ってからは、爽やか王子様ってこと忘れてたけど、やっぱりすんごい人気や・・・・・・
その日の練習は、先輩と話し合った結果、腹筋背筋、ランニングのみ。
超過酷なトレーニング姿を見てもらおうということになった。
「見学者の中に、大河内さんおるやん」
先輩がボソっと言った。
大河内さん?
誰やろう。
「フラれたのにまだ青山狙いなん?」
「アイツだけは入部させたくないわ」
先輩の話を聞きながら、私と瑠美が目を合わせた。
姫華ちゃんは、うつむいて・・・・・・
元気のない顔をしてた。