センセイと私の不可思議恋愛






「大越、帰りに職員室寄ってくれ」




部室の外から、緑川が瑠美に声をかけた。




「は~い」



瑠美は、姫華ちゃんのことを心配そうに見ていた。



私も、心配で心配で・・・・・・




いつも前向きで明るい姫華ちゃんが、部活を休みたいなんて。





「じゃ、職員室行ってから帰るわ。萌美、姫華ちゃんのこと頼んだで」



「任せといて。んじゃ、また明日な」





瑠美と別れて、私は姫華ちゃんと一緒に部室を出た。





「明日もあんなに見学者おるんかな」



ポツリと呟いた姫華ちゃん。




「どうやろう。嫌やな」




「みんな入部するんかな」




「どうやろう・・・・・・」







と、そんな会話ばかりで、姫華ちゃんを元気づけてあげることができひんかった。





早く落ち着いて欲しい。



せっかくいい感じになってたサッカー部やのに。



青山が顧問になってくれるのは嬉しいけど・・・・・・


この展開は、嫌すぎる。





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