センセイと私の不可思議恋愛
「どうしたん?急に黙り込んで」
ソファにもたれてた緑川先生が、体を前に起こした。
近くなった。
顔と顔が。
「好きだけで突っ走るのは子供なんかな・・・・・・」
私は、静かにそう言った。
子供ですか?
私は、緑川先生から見ると、どれくらい子供ですか?
恋愛対象になんて、見れるわけもないくらいに子供?
「ごめん。そういう意味じゃないねん。ほんまは、突っ走れたらええねんけどな。それがなかなかできひんようになるんやな・・・・・・」
緑川先生はバツイチ。
いろんな経験をしてきたんやろうな。
私なんか想像もできひんような、いろんな経験を・・・・・・