センセイと私の不可思議恋愛
「大越は、好きなヤツがおるんやな」
緑川先生は、真剣な顔をした。
相手が自分やとも知らずに・・・・・・
「なんでそう思うんですか?」
「好きな人がおるから、いろいろ悩むし、考えるし、迷う。大越を見てると、恋してるんやなって思う」
悩むよ。
考えるよ。
迷うよ・・・・・・
緑川先生を好きになってからずっと・・・・・・
だけど、好きにならんかったら良かったなんて思ったことない。
このときめきは、他では感じることができへんから。
「報われない恋ですけど・・・・・・」
思わせぶりにそんなことを言った私に緑川先生は言う。
「片思いか。でも、大越やったら頑張れば何とかなると思うで」
本気で言ってんの?
頑張ったら、何とかなる?
私のこと、生徒として以上に見てくれる?