センセイと私の不可思議恋愛
「教師なんか好きにならんわな」
ボソっとそう言った緑川先生。
「教師とか、生徒とか、そんなん関係なくないですか?好きになる時って」
「え?」
至近距離で目が合う。
目で訴えてみる。
“好きです”
と。
「まさか、俺とか?はははは」
冗談?
本気?
冗談やな。
その顔は。
「その、まさかやったら、どうするんですか?」
緑川先生、困るかな。
どんな顔するかな。
「え・・・・・・?」
顔面蒼白。
めっちゃ本気にしてる。
めっちゃマジな顔して、動かなくなった。
「って、まさかのまさかですよ~!そんなわけないですよ~」
あまりにもかわいそうになって、そう笑って見せた。