センセイと私の不可思議恋愛
「今日の練習おらんかったやろ?どないしてん?」
ちゃっかり、姫華ちゃんチェックしてるんや~、青山。
やっぱり、好きなんちゃうん??
私と瑠美は目を合わせて、ニマニマと微笑み合う。
「ちょっと気分が乗らなくて」
姫華ちゃんは、青山から離れた椅子に座った。
「何勝手に座ってんの?俺の隣来いよ」
裏青山にもすっかり慣れたけど、このキャラでも十分モテるんやろうな。
どちらかと言えば、私は裏青山の方が好みやし。
爽やかで王子様風の青山は、なんか話しかけづらい。
「それでええねん」
青山の隣に座った姫華ちゃんは、複雑な表情をしてた。
その表情を見ていると、痛いくらいに気持ちがわかって・・・・・・
好きやし、近くにいたいけど・・・・・・
これ以上好きになるのが怖い。
そんな感じなんやろうな・・・・・・
このふたり、教師と生徒としてじゃなく出会ってたらすぐに付き合ってるやろうな。
外見的にもお似合いやし。
「今日は、青山先生に質問があるんです」
青山と姫華ちゃんに見とれていた私の隣で、瑠美が毅然とした態度で質問をした。
「大河内さんって誰ですか?」
おおおお!
出た!
瑠美のボレーシュート!!
ど真ん中!!