センセイと私の不可思議恋愛
「黒岩の写真が出回ってんで。なんか、最近すごい人気やねん」
黒岩は、キョトンとして私を見た。
「キョトンってせんといて」
「何?この顔、好きなん?お前」
今日の黒岩は、そういうモードらしい。
日によって違うけど、全く相手にしてくれへん日もある。
「好きですけど・・・・・・何か?」
「ふふ。単純に嬉しいわ」
かわいい笑顔でそんなこと言われたら、もっともっと“好き”って言いたくなる。
でも、我慢我慢。
「黒岩、告白とかされたらどうするん?」
ほんまに話したかった内容じゃない。
でも、今を逃すと聞けない気がした。
「は?断るに決まってるやん。他に何があるん?」
その言葉を聞けただけど、涙が溢れそうになる。
「それなら、いいんやけど・・・・・・」
安心した。
私と黒岩は付き合ってない。
将来を約束しているわけでもない。
変な関係やけど、ちゃんと繋がってる。