センセイと私の不可思議恋愛




空を見上げた。



美味しそうなマシュマロみたいな雲が浮かんでて、思わず手を伸ばしそうになる。




隣に黒岩がおると、メルヘンチックになってしまう私。




恋ってすごいな。






でも・・・・・・



恋って、辛いな。






瑠美・・・・・・


どうなってしまうんやろう。







「その話がほんまやとしたら、緑川ってひどくない?なんであんなに優しくするん?」



ちょっとキレ気味に怒る私に黒岩は穏やかな声で言った。




「そう怒るな。緑川先生も人間やから。大人だって、いろいろあるねん」



「瑠美とその人で悩んでるってこともあるんかな・・・・・・」



「俺にはわからんけど。大越の気持ちに気付いてないってこともあるかもしれんやん」




緑川も黒岩と同じで鈍感タイプやけど、さすがに気付いてると思う。


てか・・・・・・


“大越、大越”って最近、すごいんやで?



そやのに・・・・・・



お見合いしたってか!!!!!!





なんでやねん!!




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