センセイと私の不可思議恋愛




自分のジェラシーなんかどっかにすっ飛んでた。



ライバル出現でブルーになってたけど、そんなこと、この際どうでもええ!!






「萌ちゃんは、やっぱり優しいな~」



こんな時にそんなこと言われても・・・・・・





「あほか!」




真剣な顔でにらんだ。



黒岩は、まあまあ、と言って私の頭を撫でた。






気持ちが落ち着いてくる。


不思議・・・・・・






「萌ちゃんの気持ちはようわかる。親友やし、大越が幸せになって欲しいって思うのは当たり前や。同じように大越も萌ちゃんに幸せになって欲しいって思ってるもんな。でも、生きていく中で、どうしようもない困難って絶対ある。それを乗り超えて、少しずつ成長していくんや」




どうしようもない困難。

それが失恋ってこと?




「瑠美が落ち込む姿、見たくない」



「せやな。でも、誰もが通る道や。その時に、隣に友達がおってくれたら、めちゃめちゃ心強いと思う。ひとりでは乗り越えられへんかもしれんけど、友達がおれば、絶対乗り越えられると思う。萌ちゃんが支えてあげる番や」




言ってることはすごくよくわかる。


失恋せんと大人になったら、きっと大人になってから何か足りないような人間になってしまうんちゃう?って思ったりもする。




だけど、大事な親友の涙は見たくない。


それに、黒岩の言い方やったら、失恋確定・・・・・・???



まだ可能性あるんじゃないの?


お見合いしただけやん。





まだ、わからんやん。






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