センセイと私の不可思議恋愛




「次は、爽やか王子が近付いて来ました!!」


また萌美の声。


今度ドキドキするのは姫華ちゃん。



「うわ!」


顔を真っ赤にして照れる姫華ちゃんの前を爽やか王子こと、青山先生が通って行く。





「裏の顔じゃないな~、今は」



萌美のその声をキャッチした青山先生は、ニヤリと笑った。




「何や?俺に質問あるなら、英語準備室に来なさい」



と、爽やかな笑顔で言った。






この青山先生、サッカー部の顧問として、超熱血指導してくれてる。


熱血って言えるのかどうかわからんけど・・・・・・



とにかく熱い!



黒岩コーチみたいに、内容が熱いわけじゃなく、


話が熱い!





“輝いてるぞ!”とか


“みんないい顔してるぞ”とか。




クサっ!!って感じやけど、それも面白い。




姫華ちゃんとの恋は、進展なしの状態。


顧問になってから、少し抑え気味の青山先生。



さすがに、部員と噂になったらやばいもんなぁ。


今までみたいに、姫華ちゃんを追いかけ回したり、抱きしめようとしたりしなくなった。




ホッとしたと言ってる姫華ちゃんやけど、きっと寂しいと思う。



この先、どうなるんやろう。




絶対お似合いやのに。




< 275 / 305 >

この作品をシェア

pagetop