センセイと私の不可思議恋愛

恋の終わり





恋。



恋って・・・・・・何なんやろう。





好きって、何やろう?





私は黒岩が好き。


黒岩にドキドキする。



だから、黒岩と一緒にいたいと思う。





それができない恋もある。



大人になるってそういうこと?



世間体?


親を安心させる為?




全部言い訳に聞こえる。




自分に自信ないだけちゃうん?







緑川純一郎が瑠美を振った。



振ったというか、告白したというか、よくわからん。





瑠美の気持ちに気付いた緑川が、瑠美に話があると呼び出した。



その時の瑠美の期待を想うと、涙が出る。


絶対に嬉しい話やと思うやん。




ひどいよ。



好きって言うなんて。


振るなら最初から最後までちゃんと振ってよ。





ずっと気になってたとか。


実は好きになってしまっていたとか。



できれば瑠美を選びたかったとか・・・・・・




そんなんいらんわ。




余計辛いわ。





何よ・・・・・・



お見合いしたって。




その相手のことを好きになれたらと思ってるって?


親の為に結婚するん?




ドキドキせーへん相手と一緒にいるん?




好きなのは瑠美やのに。








自分の気持ちごまかして生きていくん?




大人のくせに。



あほや。





ずるい。





許さへん。






大事な瑠美を傷つけたこと。


純粋な若者に、“大人なんてキライ”って思わせたこと。






黒岩の顔も見たくないと思った。




大人になんか、やっぱりなりたくない。



好きな人を好きでおられへんなんて、悲しすぎる。



< 288 / 305 >

この作品をシェア

pagetop