センセイと私の不可思議恋愛






「学校で変なことすんなやぁ!!あほか」




と怒った黒岩やけど、めっちゃ嬉しそうな顔をしてくれた。







「全然会われへんし、堂々と付き合えるわけでもないけど・・・・・・気持ちは繋がってるから。寂しくなったら指輪見て思い出して。俺は、萌ちゃんが好きやってこと」




しっかりと目を見て言ってくれた。






会いたいって、ちゃんと伝えて良かった。



もやもやした気持ちをぶつけて良かった。





私はこのままでいい。




このままの私でいいんや。




そう教えてくれたのは黒岩。








「大好きやでっ!!」




私はそう大声で叫んで、教室から飛び出した。








廊下を思いっきり走って、瑠美の家に向かった。








元気のない瑠美に、元気を届けに。







だって。



瑠美は、最高にええ子やからさ。







自分が辛い恋をしてるのに、私の幸せを心から願ってくれてんねんもん。







だから、報告せな。



今日の嬉しいクリスマスの出来事を。









< 299 / 305 >

この作品をシェア

pagetop