センセイと私の不可思議恋愛
放課後
未来の私達
駆け抜けるように日々が過ぎて行った。
私達は2年生になった。
クリスマスに黒岩から指輪をもらった私は、前よりも少しだけ強くなれた。
何か変わったわけじゃない。
相変わらず会えない日々が続いてる。
お正月も会えんかった。
バレンタインも、部活で顔を合わせただけ。
こっそり鞄にチョコを入れるという片思いな行動しかできんかった。
ホワイトデーは、私の靴箱にクッキーが入ってた。
これまた中学生みたいな。
何も変化のないまま、私達は2年生になった。
瑠美の恋も、姫華ちゃんの恋も、動きはない。
青山のいなくなったこの高校は、少ししょんぼりしているように思えた。
緑川がなぜか新一年生の担任になり、私達2年生の体育担当じゃなくなった。
部活で顔を合わせるからまだいいやと思っていたのに、顧問の変更があった。
新しく転任してきたいかついおっさんが女子サッカーの顧問になった。
「俺もいちおう顧問のままやし、フォローするで」と緑川は言ったけど、部活が始まってみると・・・・・・
全くそんなん無理な状況で。
めちゃ張り切ってるし・・・・・・
50代のおデブなおっさん顧問。
予想してなかったわけじゃないけど、黒岩のコーチも解任の方向へ・・・・・・