センセイと私の不可思議恋愛
高校に入って、初めて友達ができた。
しかも、今までに周りにはおらんかったお嬢様タイプ。
「同じクラスやったら良かったのに~」
「ほんまや。姫華ちゃん隣のクラスか~」
残念がる私と瑠美。
「でも、体育は一緒やし、隣のクラスやからいつでも遊びに行けるよ」
前向き発言をした姫華ちゃんに、私と瑠美はすっかり首ったけ。
1組の姫華ちゃんと、2組の私と瑠美。
これから長い付き合いになるって確信した。
「なぁ、ミドリムシのこと、聞いたら?」
立位体前屈の順番の列に並びながら、コソっと瑠美にそう言うと、顔を真っ赤にして動揺した。
「どうしたん?」
気付いた姫華ちゃんに、何もない何もない!!って首を振る瑠美やけど、明らかにおかしくて、姫華ちゃんに問い詰められる。
「実はな・・・・・・姫華ちゃんのクラスの担任のこと教えてほしいねんけど」
ここから20メートル先くらいに立ってる緑川純一郎をチラ見した瑠美が口を開く。