センセイと私の不可思議恋愛
立位体前屈の順番の列はどんどん進み・・・・・・目の前に緑川がおった。
それに気付いてない瑠美は、大声で“緑川先生”って言っちゃった。
「どうした?俺が何か?」
まだ肌寒いのに、Tシャツ姿の緑川がキョトンとした顔で、瑠美を見て言った。
「何もないです!!」
「でも、今・・・・・・俺の名前・・・・・・」
「何でもないですって!!」
せっかく並んだ列から逃げ出した瑠美。
仕方がないから、私と姫華ちゃんも瑠美を追いかけて、列から外れた。
「瑠美~、あんたおもろすぎ!!目の前で本人の名前叫んだんやで」
「だって、気付かんかったんやもん」
まだ友達になったばっかりやのに、姫華ちゃんとはずっと友達やったみたいな気がする。
「もしかして、瑠美ちゃんって・・・・・・緑川先生のこと好きなん??」
ちょっぴり鈍感な姫華ちゃんにも気付かれた瑠美は、またまた真っ赤になった。
「正解で~す!!」
私がそう言うと、姫華ちゃんはキラッキラの瞳をもっと輝かせた。
「嬉しい!!私も青山先生頑張るから、一緒に頑張ろうね」
願ってもない展開!
瑠美が緑川、姫華ちゃんが青山に・・・・・・恋をするなんて!!
高校では、私は2人の恋の応援団として頑張ろうっと!!