センセイと私の不可思議恋愛
初デート?!
高校生活に少し慣れた頃、私は念願のケータイをGETした。
お父さんと同じ機種やから、変なことはできひんぞって言われたけど、どんだけ信用ないねん。
変なことなんかせーへん。
黒岩と電話とメールしたいだけやもん。
あ、写メとか撮りたいなぁ。
あ、待ち受けにしたいなぁ。
『俺の名前、何て登録したん?』
初めての電話。
電話の声は、いつもよりも低く感じてドキっとする。
「え~っと・・・・・・」
うん。
もちろん、【黒岩】って登録しましたけど。
『黒岩って登録したんちゃうやろな』
ゲゲ。
バレてる。
本人には“先生”って呼んでたのに、バレてたんかぁ。
『俺のこと陰で黒岩って呼んでるやろ。知ってんねんで』
「なんで知ってるん?」
『知ってるわ。1年の時からバレバレや』
あ、そう言えば・・・・・・まだ下の名前聞いてなかった。
てか、調べればすぐわかるのに。
『ようちゃんって登録しろ』
・・・・・・ハ?
・・・・・・へ??
ようちゃんって何?
誰??