センセイと私の不可思議恋愛
「何よ、それ!!」
『何って、俺の名前やん』
「先生の下の名前、何て言うん?」
その質問をした直後。
・・・・・・いきなり機嫌悪くなった黒岩は、今からすぐに中学に来いと言って、電話を切った。
そりゃ怒るか。
めっちゃ好きって言ってるのに、名前も覚えてないなんて。
変な私。
もう夕方やから、お母さんにどこに行くんかしつこく聞かれた。
「あんたもう彼氏できたんか?」
な~んて言われたし。
彼氏=高校生の男の子、って思ってるんやろうな。
ごめんな、お母さん。
彼氏っぽい人できたけど、高校生じゃないねん。
走って、中学へ向かう。
黒岩にどう言い訳しようか考えながら、息を切らして中学に到着。