センセイと私の不可思議恋愛
ソワソワしながら10分くらい待つ。
お!!
ご立腹黒岩様が登場。
しっかし、ありえんくらい怖い顔してる~!!
その顔もまた新鮮やけど。
「見損なったわ」
そう言い放った黒岩は、運転席に乗り込んで、助手席のドアを中から開けた。
「はよ、乗れ」
優しい黒岩も好きやけど、ちょっと怒った黒岩も素敵~!
「何、ニヤついてんの?俺がどんだけ傷ついたかわかってる?」
「名前のこと?車のこと?」
「両方や!」
黒岩の車の中におるんや~。
めっちゃ渋い内装で、結構綺麗。ほんのり男の匂いがする。
「俺のこと好きじゃなくても、普通3年間教えてもらってたら名前くらい知ってるやろ」
多分、知ってる。
てか、聞いたら思い出す。
「知りたかったら、卒業アルバムでも見ればわかるやろ?興味ないんやろ、俺のこと」
「ちょっと!!そんなわけないやん。朝から晩まで黒岩のことばっかり考えてるで」
勢いに乗って、“黒岩”って口走ってしまった。
でも、当の黒岩はそんなことは気にせずにちょっとニヤけた顔をしてる。
「そうなん?朝から晩まで俺のこと考えてるん?」
機嫌直ったかなぁ??
結構単純で良かった。