センセイと私の不可思議恋愛



この人の今までの彼女は、めっちゃ幸せやったんやろなって思う。



めちゃはっきりと言葉にしてあらわしてくれるし、愛をたくさんくれる人。



「特別な関係ってことは、私はもう彼女ってこと?」



「ううん。彼女じゃないけど、俺の好きな人」




彼女になれんかったのは残念やけど、そんなんもうどうでもいい。




“俺の好きな人”って言ってくれた。




それだけで十分や。


めっちゃ幸せや。




信号で止まった時、黒岩はチラっと私を見て、つぶやくように言った。





「萌ちゃん・・・・・・」




う、うれしい。


やばい。


黒岩が、萌ちゃんって言ったぁぁぁ。




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